河川の仕事

南嵜 さくら
現在の業務内容と、その仕事をする上で大切なこと、面白さ、やりがいについて教えてください。

私は、京都府下を流れる桂川の直轄管理区間における工事監督を担当しています。平成25年の台風18号豪雨では、計画高水位を上回る水位上昇により、越水や浸水、護岸の破損等々、その被害はとても大きく、水防活動支援や仮復旧に伴う地元調整、現場での指示等、非常に貴重な経験をさせていただきました。

現在、桂川では再度災害防止のため、緊急治水対策として河道掘削をメインに、概ね5年間をかけて河川整備計画の治水対策を前倒しして実施しています。1日も早い完成はもちろんですが、京都と言えば「観光」ということで、嵐山地区では現状の景観や観光産業への影響を極力少なくするため、さまざまな施工上の工夫を行い、地元の方々にご理解を頂きながら施工を進めているところです。

治水対策と景観維持の両立は簡単ではありませんが、出張所という立場を生かし、地元と行政のパイプ役として、地域の方々や京都を訪れる人々に喜んでもらえる仕事をすることが、日々のやりがいに繋がっています。

現在の業務をされている中で、印象に残ったエピソード(失敗、喜びなど)あればお教えください。

平成25年の台風18号豪雨時の風景や現場対応は今でも覚えています。普段は穏やかな流れで、人々に癒しを与える存在の河川ですが、護岸の流失や巨大な漂着ゴミを見て、自然の怖さを改めて実感した気がします。

着任してまだ2ヶ月ほどでの被災で、地名や構造物の位置関係もあやふやな状態でしたが、管内図片手に、あちこちの被災箇所を走り回りました。越水箇所での水防活動支援や、漏水箇所、護岸損傷箇所の仮復旧、漂着ゴミの撤去に伴う地元調整、現場指示等、出張所長や技術員さん、家族のバックアップでなんとか乗り切ることができました。当時は必死でしたが、今思えば、防災官庁に働く者として非常に貴重な経験をさせてもらったなと思います。

国土交通省を検討されている学生の皆さんへ、メッセージをお願いします。

国土交通省は転勤があるから・・・と尻込みされる方も多いと思います。私もそうでした。でも、入省して13年、今考えてみると、転勤も悪くないなというのが率直な感想です。仕事は知識だけがあってもできません。知識がそこまでなくても、臨機応変な対応が出来る方が仕事にはプラスなんじゃないかと思います。いろんな場所で、いろんな方々と接して、様々な経験をすると、自然とそういう能力が備わってくるもので、むしろ転勤はアピールポイントかもしれません。国土交通省だからできる縦横のつながりを大事に、皆さんと仕事が出来ればうれしいです。

ご自身の目標や夢があれば教えてください。

子供たちに「ママの仕事はどんな仕事?」と聞かれることが多く、自分なりに説明をするのですが、なかなか理解してもらえず・・・。子供たちがもう少し大きくなったら、自分の担当した現場へ連れて行って、たくさん話ができればいいなと思っています。

近年頻発する集中豪雨や巨大台風が引き起こす洪水や土砂災害などから人々や地域を守るため、河川、ダム、地すべり、砂防、海岸の整備や管理を行っています。

特に淀川流域は大阪市や京都市をはじめ多くの都市を抱える関西の中心地です。

また、多様な生物が生育、生息する豊かな自然環境もあり、これらを保全するとともに人と河川のふれあいの場を創出することで、うるおいと安らぎをもたらします。

治水安全度と
景観を両立させる

桂川では、平成25年9月の台風18号によって、京都市の嵐山地区や伏見区において、浸水被害が発生。そのため、桂川を緊急対策特定区間とし、河道掘削を急ピッチで実施しています。

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