| 紀の川の辺、高野山参拝者を迎え、地域を生かす駅 |
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駅長「柿はもちろんですが、町は『フルーツ王国』としてPRしています。代表的なものだけでも初夏のもも・すもも、夏のぶどう、そして栗・柿、冬のみかん等の柑橘類、春にはいちごまであり、そのほとんどがフルーツ狩りを楽しんでいただける、まさにフルーツの王国なんです。またここは万葉集に15首も詠われている歌枕『妹背山』があって、昔から風光明媚なところなんです。15首は全国で2番目の多さなんですよ(笑)」 なるほど、紀の川沿いの駅の命名はそこからなんですね。 駅長「駅横の親水公園『紀の川万葉の里公園』は、ご覧のようにバリアフリー設計ですので、車椅子をご利用の方も水辺まで下りていけますよ。これは全国でも珍しいと思います」 駅は京都・奈良・和歌山を結ぶ国道24号の、橋本市と和歌山市のほぼ真ん中。 駅長「ここは高野山への西の玄関口なんです。ここから東へ約1.5kmの国道480号を南へ向かえば、真言宗のメッカ・高野山へつづきます。そのため、駅はお遍路さんをはじめ巡礼や参拝のお客さまのご利用が大変多いですね。行楽シーズンには観光バスが何台も入って、レジは長蛇の列となり、大変ご迷惑をおかけしています。現在高野山は世界遺産の登録もすすめていて、登録されればさらに利用者が増えることでしょう。それに高野山を過ぎれば、龍神温泉、熊野・日高方面へも向かえますので、多くのご利用がありますね」 駅施設の中はというと…なんだか『農産物直売所』一色ですね。 駅長「ええ、これがこの駅最大の特色です。この駅は国の直轄国道の駅として整備されたのですが、地元にとっては町内のここ笠田西地区の地域経済の活性化基地なんです…。駅の向かいにできた周辺1市3町の下水処理場のため、農地を手放した多くの農家の農産物直売が地元にとっての大きな目的です。そのため地域のみんなで出資して、地区で運営しています」 そう言えば多くの方が直接商品を持ち込まれてますね。 駅長「販売されている農産物や加工食品は、ほとんどがこの笠田西地区みなさんの手作りで、新鮮・安全・安価をモットーにやっています。ですから周辺市町村の商品や、いわゆる『お土産物』はありません。売り上げ等でナンバーワンをめざすのではなく、特徴のある駅としてオンリーワンでいこうと考えています」 道の駅というより、八百屋・果物屋さん…。また最近はお客さまからの要望が多いことから、和歌山の海産物も用意しているそうです。 駅長「最近は贈答用のフルーツの宅配注文も増えています。それに高野山への往き道で大量注文され、帰り道で受け取って帰るといった方もおられて、農家はうれしい悲鳴を上げてますよ(笑)。またここはかつらぎ町の柿を全国に運ぶための大型トラックの利用も多いんですよ」 2階の食堂からの眺めもいいですね。 駅長「はい、軽食喫茶『まほろば』では、紀の川の約200度のパノラマを楽しみながら、食事していただけます。駅からは西正面に和歌の歌枕となっている背山、そして紀の川に浮かぶ小島・船岡山、対岸の妹山が一望できます(頂を2つもつ背山を妹背山と呼ぶ説もある)。人気メニューは毎日駅で早朝から仕込んでいる『柿の葉寿司』や『鮎寿司』と各種麺類のセットですね。ほとんどの観光のお客さまにご注文いただいていますね。また寿司は直売所でも販売しています」 その他各種情報発信施設も充実。紀ノ川沿いの歴史文化を紹介しているコーナーも別途設けられている。イベント等については? 駅長「8月は感謝祭、10月は万葉ウォーク。12月にはふれあい餅つき大会を開催してます。特に感謝祭では、公共の施設の運営させていただいている感謝の気持ちも込め、お客さまへのサービスの他、収益の一部を町の社会福祉に役立ててもらってます」 広々した紀の川沿いの風景のもと、地元貢献・社会貢献を果たす活気あふれる駅。…さてどのフルーツの季節に参りましょうか。 |
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