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紀の川大堰

魚道

1.魚道の必要性
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■新六ヶ井堰の魚道
 新六ヶ井堰の魚道は、豊水時には水の勢いが強くなり、また干潮時には潮位との段差が大きくなり、魚類の遡上が困難になるなど、充分な機能を発揮していませんでした。
写真 写真
新六ヶ井堰の魚道 アユの遡上を助ける
「すくいごし」(新六ヶ井堰)
グラフ
■紀の川下流部におけるアユの遡上状況
※平成15年までは、新六ヶ井堰魚道におけるアユの遡上量と紀ノ川漁業協同組合によるアユのすくいごし量より推定
※平成16年以降は、紀の川大堰魚道での調査結果より推定

2.魚道の概要
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■設計対象魚種
 魚道の設計における対象魚種の選定にあたっては、いわゆる貴重種の保全だけでなく、生態系全体を視野に入れつつ、水産有用種への配慮も必要となります。
 こうした点から紀の川大堰の魚道ではアユ、サツキマス、ヨシノボリ類、ウナギおよびモクズガニを主な設計対象魚種としています。

■魚道形式の選定
 紀の川大堰の魚道は、幅広い対象魚種を効率よく遡上させることが可能なように、単一形式ではなく、それぞれの特徴を組み合わせた複合形式とし、階段式、デニール付バーチカルスロット式、人工河川式の三種類の形式を採用しています。

■魚道の特徴と主な設計対象魚種
魚 道 特 徴 主な設計対象魚種
階段式魚道
  1. アユの遡上実績が多い
  2. 流量制御が容易で、幅広い貯水位に対応できる
●アユ
写真両側回遊型遊泳魚/9〜11月に産卵後、ただちに仔魚が降下して沿岸ですごし、翌年3〜5月に7〜8cmの稚魚が河川を遡上する※水産有用種
デニール付
バーチカル
スロット式魚道
  1. 比較的流速の速い状況を設定できる
  2. 底生魚に対応できる
●サツキマス
写真遡河型遊泳魚/9月頃の産卵・孵化後、スモルト化(銀化)して12〜1月に降下。沿岸海域で6ヶ月程度すごし、翌年の4〜6月に産卵のために遡上する
人工河川式魚道
  1. 遊泳力の弱い魚種をはじめ全ての魚種に対応できる
  2. 自然の河川に近似させることができる
  3. アユの産卵床としても使用ができる
●ヨシノボリ類
写真 両側回遊型底生魚/一部の種を除き、5〜7月にかけて産卵・孵化後ただちに降下し、数カ月を海ですごした後に夏頃、河川を遡上する
●ウナギ
写真降河型底生魚/産卵のために降下し、マリアナ諸島西方海域で産卵・孵化する。海域で数年すごした後、1〜3月頃にシラスウナギとなり河川を遡上する※水産有用種
●モクズガニ
写真甲殻類/上流から河口域に生息するが、9〜10月頃に河口域で交尾・受精し、さらに産卵のため降下を始め、海域で産卵する
呼び水水路
  1. 魚道の遡上口に魚類を誘導する
  2. 流量調節の機能(微調節)をあわせもつ
 

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