足羽川ダムについて
足羽川流域の特性と洪水被害
●河川の水位より低いところに市街地が発達
人口と資産の集中する福井市街地は、九頭竜川(くずりゅうがわ)、日野川(ひのがわ)、足羽川の大きな河川に囲まれ、洪水時の3河川の水位は、 市街地よりも高く、過去から堤防の決壊や水があふれることによる洪水被害が頻繁に発生してきました。近年でも、平成16 年7 月の福井豪雨において、足羽川流域を中心に広い範囲で浸水や土砂災害といった甚大な被害が発生しました。
福井平野断面図
福井豪雨災害における浸水被害の状況
梅雨前線の活動の活性化に伴う平成16 年7 月18 日未明からの雨は、美山(みやま)観測所で1 時間に80mm 以上を記録するなど、足羽川流域での観測史上まれにみる集中豪雨となり、足羽川下流では、越水、漏水等により堤防が決壊し、福井市街地に多量の氾濫水が流れ込み、甚大な浸水被害となりました。
福井豪雨の被害
- ○死者行方不明者
- 5名
- ○重軽傷者
- 19名
- ○住居全半壊
- 196世帯
- ○床上浸水戸数
- 3,313世帯
- ○床下浸水戸数
- 10,324世帯
※出典:福井県地域防災計画 資料編(R5.3)