天ケ瀬ダム再開発事業 地質観察説明会(平成20年7月3日開催)

天ケ瀬ダム再開発事業 地質観察説明会

1. 開催日時・場所

日時 : 平成20年7月3日(木曜日) 11:00〜17:00
場所 : 天ケ瀬ダム管理支所および天ケ瀬ダム周辺

2. 説明内容

(1)地質調査結果に関する説明(管理支所内)

  1. 一般的なダムの第四紀断層調査
  2. 天ケ瀬ダムの第四紀断層調査
  3. F-0断層について
  4. 放水路トンネルの周辺地盤への影響

(2)地質観察会(天ケ瀬ダム周辺)

第四紀断層調査で確認された地層や地形を、天ケ瀬ダム周辺の6箇所で観察した。

3. 概要報告

1) 参加人員 計40名

参加者内訳人数備考
住民参加者17名
地質調査業者4名
行政関係者14名
取材5名  (読売新聞 宇治・城陽通信部/京都新聞 南部支社/ 毎日新聞 学研・宇治支局/洛南タイムス/城南新報)

2) 当日配付資料

3)説明会の様子

会場写真

   パワーポイントを使い、第四紀断層や調査で確認されたF-0断層について説明を行ないました。

  • 第四紀断層の調査手法が古いのでは?
  • 調査半径3kmの根拠は?
  • 断層の上にダムを造る事はあるのか?
  • 黄檗断層が動いても天ケ瀬ダムは大丈夫?
  • 岩手・宮城内陸地震が起こったら天ケ瀬ダム周辺でも同じようなことが起こるのか?

など活発な意見交換が行なわれました。

写真

天ケ瀬ダムの堤体上から、周辺域の地質分布や地形的な特長について説明しました。

4)観察会の様子

(背景に地図あり。各ポイントを示して…) 志津川より北側のポイント ・地層の観察や資料から今回観察した断層(線状模様(2)(文献断層A-18と対応)が、第四紀(約170万年前)に活動していたということを確認しました。・『この断層は黄檗断層とつながっている可能性があるのではないか?』という意見がありました。| 志津川より南側のポイント ・ダム北側斜面を観察し、断層による大きな地層のズレがないことを確認しました。・『地質の見方によっては小さなズレがあるとも言えるので、他の箇所でも確認した方が良いのではないか?』『これは、黄檗断層とつながっている可能性があるのではないか?』という意見がありました。 | 志津川沿いのポイント・志津川左岸側上方の道路より、段丘地形(古い時期の川の流れによって作られた平坦な地形)を観察し、段丘堆積物が断層によって切られているような状況が見られないので線状模様(2)は活断層ではないことを確認しました。・『段丘面が志津川に沿って連続している様子は、現地からの見た目にはわかりづらいので、断層が段丘面をずらしているかどうかを評価するには、調査を補充する必要があるのではないか?』という意見がありました。| F-0断層の露頭ポイント・ダム直下を通る断層の位置を遠くから観察しました。・『黄檗断層とつながっていないのか?』という意見がありました。