洗堰・水位管理に関するお問い合わせと回答

項目内容
問い合わせ日平成18年4月2日
住所(府県)滋賀県
タイトル放流量について
問い合わせ内容ここしばらく250t/sの放水が続いていますが、何か理由があるのでしょうか?今はアユの遡上や、フナの産卵の時期ですし、水位が下がりすぎると良くないと思うのですが…。近くの河川やヨシ地帯を見ていると、この時期の水位はプラス30cmぐらいが良いと思いますが。
回答日平成18年4月4日
回答

瀬田川洗堰の放流量は、3月23日から250m³/sの放流を行っています。(4月3日には、130m³/sに変更しています。)

琵琶湖河川事務所では、今まで降雨があり水位が上昇すると、琵琶湖沿岸の浸水を防止するため、洗堰を全開するなどして急激に水位を下げていました。

しかし、春先からは、ホンモロコやニゴロブナなどコイ科魚類の産卵期にあたり、急激に水位を低下させると、産卵した卵が干し上がってしまうことが調査により明らかになってきました。そのため、4月からはじまるコイ科魚類の産卵期には、利水に影響がない水位まで低下させ、降雨による水位上昇のときに多く起こる産卵時期から卵が孵化するまでの7日間は水位を維持する試験操作を行っています。

平成18年3月23日の水位は+18cmとなっており、4月からの試験操作に向けて、水位を少しでも低下させるため、洗堰の放流量を250m³/sに変更しました。

今後とも、洗堰操作にご理解をよろしくお順い致します。

なお、琵琶湖における生物の生息・生育環境の保全・再生を目指して、瀬田川洗堰の試験操作は平成15年度から実施しております。