瀬田川での事業

■瀬田川の改修 (河道掘削)

■現状

瀬田川は琵琶湖から流出する唯一の河川です。
琵琶湖には流入する河川が多数あり、洪水時に水位が上昇すると低下しにくいという特性があります。大雨等により琵琶湖の水位が上昇すると、琵琶湖沿岸では長期間に及ぶ浸水被害が発生することから、上昇した琵琶湖水位を速やかに低下させるために瀬田川の流量を増大させる早急な河川整備が必要となっています。

■整備内容

大戸川合流後1,500m3/sの流下能力確保を目標に、下流の改修状況を踏まえ河道掘削を実施します。
平成22年度は瀬田川左岸黒津地区において河道掘削を継続実施します。

■効果

洪水時速やかに琵琶湖水位の低減をはかることにより、琵琶湖沿岸での浸水被害を軽減することができます。

瀬田川の改修写真

■河川環境の整備

@瀬田川(散策路整備)

■現状

瀬田川沿川には、石山寺、瀬田の唐橋、南郷洗堰など多くの歴史・文化資産が点在しています。また、水辺では競技用ボート、観光船、屋形船などのほか、沿道は散策や自転車の利用が盛んです。
一方で、河川沿いには水辺に親しむ河川空間が少なく、歩行者にとっては、歩道のない幹線道路を通行せざるを得ない状況でした。そこで、これら瀬田川周辺の施設と水辺を一体的にとらえた親しみのある河川空間の整備が求められています。また、当該地区には河川管理用通路がなく、管理用通路の整備が急務となっています。

■整備内容

瀬田川水辺協議会により提言された「散策路を中心とした楽しい水辺利用」「水辺の景観」「水辺の植生」「水辺のルール」のテーマを基に、河川利用者が水辺に親しみ川の文化・交流施設や歴史・観光拠点を安全・快適に移動できる散策路を整備します。平成22年度は瀬田川右岸平津地区において散策路整備を継続実施し、大津市唐橋町地先において高水敷整備を実施します。

■効果

高水敷の整備により、水辺と親しむ空間として市民が、通勤・通学や散策に安全性に利用できるほか、河川管理用通路として日常巡視や施設点検に利用でき、河川の適正な管理ができるようになります。
捨て石護岸やヨシ原の設置により、動植物の生息・生育・繁殖環境が確保され、また既設護岸の強化・長寿命化が図られます。

瀬田川の河川環境の整備
携帯サイト「瀬田川散策マップ」では、瀬田川周辺の観光スポットの紹介などの情報を掲載しています。