琵琶湖の水位管理は、瀬田川洗堰操作規則(平成4年3月制定)により非洪水期には基準水位+0.30m以下を維持し、洪水期には琵琶湖の水位をあらかじめ基準水位-0.20m及び-0.30mに下げておくことで、洪水時の最高水位をさげるようにしています。また、渇水時には基準水位-1.50mまでを利用して木津川・桂川ダム群と一体となり下流淀川で必要とされる水道水、工業用水、農業用水、河川維持流量の補給を行います。
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淀川本川の洪水は、主に台風による宇治川、木津川、桂川の流量増加が原因でおこり、特に木津川の洪水に支配されます。琵琶湖の水位が最高になるのは、淀川本川の流量がピークをすぎて減少しはじめたあとです。この時間差は約一日という特徴があります。洗堰はこの特徴を利用して、琵琶湖と淀川の両方の洪水を調節するのです。 |
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1)雨量により、宇治川・木津川・桂川、そして淀川の水位が上昇しはじめます。
2)琵琶湖の水位はほとんど上昇しませんが、下流の水量がピークを迎えます。このため洗堰の流量を制限します。
3)下流の流量が減少しはじめます。琵琶湖では水位が上昇し続け、洗堰を開け琵琶湖の水位を下げます。 |