石生分水界 本州の背骨(中央分水界)で最も低い
兵庫県氷上(ひかみ)町石生(いそう)に、日本一低い標高約95mの中央分水界があります。一方は由良川に流れ注いで日本海へ、もう一方は加古川を経て瀬戸内海へと流れ下ります。
栗柄分水界 倶利伽藍不動の滝で流路を転じる
兵庫県篠山市栗柄(くりから)に、複雑な地形の谷中分水界があります。一方は、篠山川、加古川を経て瀬戸内海へ、もう一方は大きく向きを変えて滝の尻川、竹田川、由良川を経て日本海へ注いでいます。
胡麻分水界 高屋川と大堰川水系との争奪の跡
京都府船井郡日吉町胡麻新町に、由良川水系の畑郷川と桂川水系の胡麻川との幅700mにも及ぶ平坦な谷中分水界があります。一方は、淀川を経て太平洋へ、もう一方は由良川を経て日本海へ注いでいます。
夜久野高原の
分水界
田倉山の溶岩流によってできた
京都府天田郡夜久野町平野、兵庫県朝来郡山東町夜久野ケ原、兵庫県朝来郡和田山町に標高約200mの谷中分水界があります。田倉山の火山活動で流れが分断されたと考えられています。
上杉の分水界 八田川と伊佐津川を分ける
京都府綾部市上杉町に、標高約100mの谷中分水界があります。八田川は由良川へ、伊佐津川は舞鶴湾へ北流します。
井尻の分水界 土師川と高屋川を分ける
由良川支流・土師川の最上流部の井尻川と支流高屋川の上流・曽根川が、標高200mの瑞穂町井尻の地で谷中分水しています。