治水事業タイトル

 

九頭竜川

全国一級河川109水系中20番目の規模、全国平均の1.5倍の降水量。
大型台風、梅雨前線の集中豪雨を見越して、治水にとり組んでいます。
九頭竜川地図

1.浸水想定区域図の説明
(1) この図は、九頭竜川水系九頭竜川日野川の洪水予報区間について、水防法の規定により指定された浸水想定区域と、当該区域が浸水した場合に想定される水深その他を示したものです。
(2) この浸水想定区域図等は、指定時点の九頭竜川日野川の河道・ダムの整備状況を勘案して、洪水防御に関する計画の基本となる降雨で、九頭竜川日野川がはん濫した場合に想定される浸水の状況を、シミュレーションにより求めたものです。
(3) なお、このシミュレーションの実施に当たっては、支川、想定を越える降雨、高潮、内水によるはん濫等を考慮していませんので、この浸水想定区域に指定されていない区域においても浸水が発生する場合や、想定される水深が実際の浸水深と異なる場合があります。

2.基本事項等
(1) 作成主体 国土交通省近畿地方整備局福井工事事務所
(2) 指定年月日 平成14年3月15日
(3) 告示番号 九頭竜川:国土交通省近畿地方整備局告示第34号
日野川:国土交通省近畿地方整備局告示第35号
(4) 指定の根拠法令 水防法(昭和24年法律第193号)第10条の4第1項
(5) 浸水想定区域の指定の対象 九頭竜川水系九頭竜川・日野川
実施区間:
 九頭竜川左岸
  吉田郡永平寺町谷口1字総社山218番地から海まで
 九頭竜川右岸
  吉田郡永平寺町鳴鹿山鹿35字逆水沖5番1地先から海まで
 日野川左岸
  丹生郡満水町大字朝宮32字17番地先から九頭竜川幹川まで
 日野川右岸
  福井市種池町27字勘要道30番の1地先から九頭竜川幹川合流まで
(6) 指定の前提となる降雨 九頭竜川:洪水予報河川の上流端から日野川合流
  :414mm(中角地点の上流域の2日間雨量)
日野川合流点から海
  :327mm(布施田地点の上流域の2日間雨量)
日野川:洪水予報河川の上流端から足羽川合流
  :376mm(三尾野地点の上流域の2日間雨量)
足羽川合流点から九頭竜川合流点
  :302mm(深谷地点の上流域の2日間雨量)
(7) 関係市町村 福井市、三国町、芦原町、坂井町、春江町、丸岡町、松岡町、永平寺町、清水町
(8) その他計算条件等
@ この図は、九頭竜川日野川の洪水予報区間で溢水・破堤した場合の浸水想定区域図を図示しています。このため、洪水予報区間以外の足羽川やその他の支川が溢水・破堤した場合の浸水状況は図示していません。
A はん濫計算は対象区域を250m格子(計算メッシュという)に分割して、これを1単位として計算しています。また、計算メッシュの地盤高は縮尺1/2,500の地形図をもとに平均地盤高を算定したものを用いています。このため、微地形による影響が表せていない場合があります。
B 浸水想定区域や等深線は、はん濫計算結果から計算メッシュ毎の想定浸水深を算定し、隣接する計算メッシュとの連続性や、縮尺1/2,500の地形図上の地形、連続盛土構造物(道路や鉄道の連続盛土など)を考慮して図化しています。


閲覧場所の案内

洪水被害の記録
1953年 9月23日〜26日
台風13号
最大日雨量は大河内の234mmであり、総雨量が380mmにも達し、日野川左岸三朗丸地先で堤防が決壊する等し、九頭竜川流域においては、流失家屋100戸、家屋浸水13,163戸、田畑流失埋没・冠水5,414町歩の被害が生じた。           
1959年 9月13日〜14日
台風15号
(伊勢湾台風)
嶺北山間部で1時間に30〜50mmの豪雨、大谷で2時間雨量104mmを記録。中角で計画高水位を越す最高水位10.4mを記録した。日野川において多く破堤する。県下では田畑流失埋没・冠水4,879ha、流失家屋41棟、家屋浸水7,571棟の被害が生じた。
1961年 9月15日〜16日
第2室戸台風
総雨量は小谷堂453mm、大谷556mm、大河内328mmで山間部において200mm〜400mm、平野部において100mm〜200mm、各河川は計画高水位を越え、伊勢湾台風のときと同程度の水位となる。各所で氾濫、堤防決壊が生じた。県下では田畑流失埋没・冠水4,305ha、家屋流失18棟、家屋浸水5,831棟の被害が生じた。
1965年 9月9日〜18日
台風23号
前   線
台風24号
「40.9三大風水害」と名付けられた激災害。【台風23号】9〜10日の総雨量は、奥越山沿いで200mm程度、平野部で60〜100mm程度、福井で最大瞬間風速42.5メートルを記録。主として風による被害。【奥越豪雨】局地性豪雨で、西谷村本戸において、1時間雨量89mm、日雨量844mm、13〜15日の総雨量1,044mmを記録。各所で山崩れや真名川、九頭竜川に決壊が生じ、大野市、勝山市、西谷、和泉村など奥越地方は壊滅的な被害をうけた。県下では家屋流失198棟、家屋浸水2,638棟、耕地2,136haの被害が生じた。【台風24号】奥越豪雨禍から一夜明けた16日から雨が降り出し、2日間に奥越地方で200mm 程度、特に日野川上流域で豪雨(今庄271mm)となり、各地で河川が氾濫。県下では家屋の流失21棟、浸水家屋12,445棟、耕地8,184haの被害が生じた。
1981年 7月2日〜3日
梅雨前線
雷雨
1日の降り始めから3日の9時まで日野川筋で平均109mm、足羽川筋で168mm、九頭竜川筋で230mm降雨を記録した。また、福井市で3日2〜4時の2時間に63.5mmの降雨を記録し、低地では浸水被害が生じた。九頭竜川の中角水位は最高9.04m、日野川深谷水位は最高6.96mを記録した。県下では家屋浸水2,766棟、田畑冠水1,875haの被害発生。
2004年 7月17日〜18日
梅雨前線
18日の0時過ぎから所々で激しい雨を観測し始め、特に18日の明け方から昼間にかけて嶺北北部を中心に1時間に80mm以上の猛烈な雨を観測した。降り始めからの総降水量は嶺北北部の美山町の上字坂観測所で231mm、大宮観測所で184mmとなった。出水により九頭竜本川では三国地点/高屋地点でそれぞれ警戒水位を上回った。また、支川日野川では深谷地点/久喜津地点/三尾野地点でそれぞれ警戒水位を上回った。九頭竜川流域では日野川支川足羽川で堤防が破堤(18日13時45分頃)し、福井市街地に甚大な被害を発生させた。

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