治水事業タイトル

 

洪水防御・水道用水開発・流水維持・既存用水確保に、豊かな九頭竜川の恵みを最大限に活かします。



建設の目的
計画高水流量を5,500m3/sとし、安全に流れるようにします。
既存の農業用水や水道用水が引き続き取水できるようにし、農業の発展や地域の暮らしに貢献します。
上水道の水源を全量地下水に依存している大野市に、安定した水道用水を供給します。
渇水時においても、堰下流に最低4.1m3/sの水量を流し河川環境を向上させます。
ダムの役割
平成13年度の事業計画
●事業費13.0億円を投入し、事業推進を図ります。
●鳴鹿大堰の運用を行いながら、役目を終えた旧堰の撤去を行います。
●事業推進のため、測量・諸調査、用地取得を継続実施します。
●平成11年3月18日に暫定運用を開始し、環境に関するモニタリング調査を実施しています。
アユ、マス等の遡上への配慮
九頭竜川中流部の生物環境調査の結果等に基づき、堰の左右岸にさまざまな魚種が利用できるよう階段式及び人工河川式の4本の魚道と2本の呼び水水路を設けています。これにより、アユ、マス等の遡上が円滑になるとともに、最も問題となる底生魚の遡上・降河をも可能にしています。

アユの遡上状況
アユの遡上状況
最新式の可動堰が“暴れ川・九頭竜川”を安心できる川に
 
旧堰は、コンクリート固定部の高さ(敷高)が計画の河床より高い上、堰上流の堆砂、河道の極端な狭まりによって洪水の流下に重大な障害となっていました。
旧堰・鳴鹿堰堤
旧堰・鳴鹿堰堤の図

最新式の油圧式ゲートを採用したため、大きなパワーを備えた安全なシステムを構築しています。操作や点検作業、部品交換などの手間も大幅に省き、省力化を実現しました。
《ゲート操作の方法》
平常時の操作
平常時は上段ゲートによる「オーバーフロー操作」で満水位を越えないように操作します。
平常時の操作
洪水時までの移行操作
上段ゲートで放流できない時は、下段ゲートによる「アンダーフロー操作」に移行します。
洪水時までの移行操作
洪水時の操作
洪水時には、すべてのゲートを「全開」にし、計画高水流量を安全に流下させます。
洪水時の操作



Copyright (c) 国土交通省近畿地方整備局 福井河川国道事務所 All Rights Reserved.