九頭竜川再改修計画は、九頭竜川災害復旧工事も終わりに近づいた昭和27年(1952)頃から検討されはじめたが、昭和28年(1953)9月の台風13号による日野川右岸の足羽川合流点直下の三郎丸地先での破堤による福井市などの被害、各河川での破堤や低地での湛水などの大災害が大きな要因となって、明治時代に策定された計画高水流量を改定する内容などを織り込んで、昭和30年に策定された。翌昭和31年(1956)4月17日に建設省直轄工事が告示され、九頭竜川本川および日野川の改修工事に着手した。
計画高水流量は、明治37年(1905)~昭和28年(1953)までの約50年間の資料を基に確率計算し、年超過確率1/70として日野川三尾野地点で2,040m3/s、足羽川前波地点で890m3/s、日野川の足羽川合流後の深谷地点で2,830m3/sとした。しかし、九頭竜川本川については、昭和28年の台風13号による出水規模が小さかったため、明治時代の流量を改定せず、中角地点において3,058m3/s、布施田地点で5,400m3/sとした。
改修工事は、主として低水路の浚渫および高水敷の掘削による河積拡大と一部堤防の嵩上げ補強によって実施した。
計画高水流量は、明治37年(1905)~昭和28年(1953)までの約50年間の資料を基に確率計算し、年超過確率1/70として日野川三尾野地点で2,040m3/s、足羽川前波地点で890m3/s、日野川の足羽川合流後の深谷地点で2,830m3/sとした。しかし、九頭竜川本川については、昭和28年の台風13号による出水規模が小さかったため、明治時代の流量を改定せず、中角地点において3,058m3/s、布施田地点で5,400m3/sとした。
改修工事は、主として低水路の浚渫および高水敷の掘削による河積拡大と一部堤防の嵩上げ補強によって実施した。
表2.3.5 九頭竜川再改修工事施工区間
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河川名 | 区域 | 距離 |
九頭竜川 | 日野川合流点より河口(三国町)に至るまで。 | 15.3km |
支川 日野川 | 左岸:丹生郡清水町より九頭竜川合流点に至るまで。 右岸:福井市南江守より九頭竜川合流点に至るまで。 |
11.0km |