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1.3 河合春近用水

この用水は、五領ヶ島の上合月、下合月、兼定島、鳴鹿の坪ノ内の地係りにおいて、九頭竜川筋の各所より流水を引いて設けたものであり、用水路として完全な独立水路となるのは、磯部島堤防下にある水閘からである。
ここから旧磯部村の熊堂、福庄、宇随、羽崎、磯部新保などの地区を流れて森田町に入り、さらに河合および春江に至り、次の地域の水田を灌漑していた。
  • 旧森田町 : 
  • 石堂、定正、八重巻、天池、上森田、下森田、古市

     

  • 旧河合村 : 
  • 二日市、勝見、六日市、山室、河合鷲塚、高屋、網戸瀬、中角

     

  • 春江町 : 
  • 江留上、江留下、田畑(下田畑東)、東太郎丸、西太郎丸、本堂、金剛寺、松木、高江、針原


河合春近用水は、現在では五領ヶ島地係りからの引水を廃止し、十郷用水の水を磯部の四郎丸水閘より引いている。なお、森田、河合地区を灌漑している上江用水は、水源を河合春近用水に求めているもので、下森田の板橋において取り入れされている。