九頭竜川流域誌


1.3 降水量

 福井県の嶺北地方に位置する九頭竜川流域は、冬期に北西からの季節風によって気温が低く雪の降る日が多く、降水量の多い日本海型の気候に入り、年平均降水量が海岸地方で2,000〜2,200mm、山間部で2,600〜3,000mmとなる多雨多雪地帯に属している。
 福井における暖候期(4〜10月)の降水量の経年変化をみると、図1.2.6のとおり年によって大きなバラツキがある。この100年間では、1910年代から1940年代までは少雨期、1950年代から1970年代までは多雨期といえる。この傾向は、全国的に同様である。
 福井県における日最大降水量は、昭和40年(1965)9月14日に前線による奧越地方の集中豪雨のとき、大野市の旧西谷村本戸で1日に844mmを観測しており、国内の上位に位置する記録となっている。
 図1.2.4に九頭竜川流域の代表的な地点の月別降水量を示す。降水量は冬期のほか、梅雨期や台風期に多い。図1.2.5に年間降水量の分布を示す。

図1.2.4 主要観測所における月別降水量 (1976〜1994)
図1.2.5 年間降水量の分布(1979〜1990) 図1.2.6 暖候期(4〜10月)の降水量の経年変化


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