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表1.2.3 観測所別降雪・積雪記録 | (単位:cm) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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図1.2.9 積雪分布(1月28日午前9時の状況) |
(2) | 被害状況 |
人的被害としては、1月24日午後1時過ぎに勝山市横倉で表層雪崩が発生し、公民館・神社・民家など14棟が押しつぶされ4世帯19人が生き埋めとなり、14人が死亡する大惨事が発生した。さらに、26日午後2時頃足羽郡美山村(現美山町)で雪崩が発生し、下校中の先生と生徒9人が生き埋めとなり、4人が死亡するという惨事が生じた。 九頭竜川流域では、福井市、勝山市、美山村、坂井町、池田村(現池田町)などで25人の人命が失われ、42人が重軽傷を負った。 建物被害は、積雪が200cm前後となった1月18日頃から家屋の倒壊が始まり、23〜24日頃から増加し、31日には倒壊が続出した。 交通機関は、相次ぐ豪雪のため1月11〜12日頃から運休が始まり、24日から31日までは完全にストップし、2月4日に国鉄(現JR)北陸本線が開通するものの、19日頃に京福電鉄が全線開通し、3月4日に越美北線が開通してようやく解消されるまで不通が続いた。なお、国鉄北陸本線開通にあたっては、自衛隊から1,500余人、職員や作業員約15,000人、各高校の生徒約1,000人の勤労奉仕があった。また、福井〜大野間の除雪には、自衛隊250人をはじめ国鉄職員および民間人約1,000人が携わった。 河川被害としては、2月20日から高橋川などの小河川や新保用水などが、雪どけによって氾濫し、浸水被害が生じた。 福井県の被害状況は、表1.2.4のとおりであった。 なお、勝山市、大野市、美山村(現美山町)、川西町(現福井市川西地区)、今立町に災害救助法が発動された。 |
表1.2.4 福井県の被害状況 | (※福井気象百年p.49) | ||||||||||||||||||||||||||||
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連日の大雪で民家は雪で埋まり、 | 雪の山となった福井駅前(上) |
2階から出入りする(福井市) | 人海戦術による除雪作業(下) |
38豪雪の状況(昭和37年末から昭和38年1月末まで) |