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表1.2.5 観測所別降雪記録 | (単位:cm) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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期間:12月26日〜1月25日 |
(2) | 被害状況 |
年末から1月中旬までに3回にわたって大雪に見舞われたため、その都度交通機関がマヒするなど混乱が続くとともに、山間部の町村では孤立状態となる地区も発生した。特に、年末と1月初めの大雪によって、国鉄(現JR)北陸本線が12月29日と1月6日に完全ストップするとともに、私鉄の京福越前本線も12月29日から1月1日までと1月6日から10日まで全線不通となった。また、道路交通のマヒや小・中学校の長期間の休校などが生じた。 人的被害としては、九頭竜川流域では福井・武生・大野・勝山・鯖江の各市で合計13人の死者と120人の重軽傷者が発生した。雪の重みによる家屋等の被害は、九頭竜川流域で家屋全壊が35棟、家屋半壊が37棟であった。 河川関係では、融雪出水により護岸等が破損するなど、多大な被害が発生した。また、小河川や水路は捨雪によって流下阻害が生じ、浸水による被害が発生した。その他、森林の折損や倒木による記録的な被害、電力関係の支持物の折損傾倒および電話線の障害等、電気通信関係の被害も甚大であった。農業施設では、園芸等のハウス等が多数倒壊した。 九頭竜川流域および福井県の被害状況は、表1.2.6のとおりである。 |
表1.2.6 九頭竜川流域の被害状況 | (消防防災課 3月31日) | ||||||||||||||||||||||
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「56豪雪の記録」より抜粋 ( )内値は福井県計 |
大活躍する除雪重機(上) | 除排雪で高層ビル5階の高さとなった |
交通渋滞する主要道路(下) | 福井県庁のお堀(福井新聞社提供) |
56豪雪の状況(昭和55年末から昭和56年2月末まで) |