九頭竜川流域誌


5.2 自然公園

 九頭竜川流域には、石川県にある白山を中心に、富山・岐阜・福井の4県にまたがる山岳自然公園である白山国立公園、越前岬や東尋坊といった海岸美がすばらしい越前加賀海岸国定公園、大野市および和泉村にまたがる奥越高原県立自然公園などがある。
 都市公園としては、福井城跡一帯を占める中央公園、福井市の西南に位置し継体天皇の石像や九頭竜川改修碑のある足羽山公園、第23回国民体育大会の主会場となった福井運動公園、桜や梅の名所である長山公園、キャンプ場などのある刈安山森林自然公園、謡曲「花筐」の伝説地である花筐公園、ツツジの名所である西山公園などが有名である。


表1.3.15 国立・国定・県立自然公園
名称 関係市町村 面積(ha) 指定年月日 概要
白山国立公園 大野市
勝山市
47,700
福井県分
(5,206)
昭和37年
11月12日
石川県の白山を中心に、富山・岐阜・福井の4県にまたがる山岳自然公園である。公園区域内には動植物が多く、なかでも植物は暖帯から亜寒帯に至る分布がみられる。福井県では、法恩寺山・経ヶ岳、白山への登山口である禅定口や平泉寺・白山神社などを含む。越前側白山禅定路上にある永泉寺・法音寺・一本松・小原・一ノ瀬・室堂等は、中世からの伝承豊かな地方である。
越前加賀海岸
国定公園
三国町
福井市
越廼村
越前町
河野村
敦賀市
9,246
福井県分
(7,530)
昭和43年
5月1日
福井・石川の両県にまたがる沈水と微隆起の海岸が美しい海洋自然公園である。福井県内には、海食崖の発達した越前岬や美しい柱状節理が展開する東尋坊・越前松島、三里浜砂丘がある。また海浜が多くあり、キャンプ場等もみられる。
奥越高原県立
自然公園
大野市
和泉村
33,239 昭和30年
10月21日
九頭竜川の上流の大野市と和泉村にまたがり、秀峰荒島岳を中心とした山岳・峡谷・高原美にあふれた自然公園である。九頭竜・真名両峡谷の絶景をはじめ、湿原植物や高原植物の群生地で花の多い六呂師高原がある。
図1.3.21 福井県における自然公園の位置(※日本地誌 大10巻 p.348)


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