九頭竜川流域誌


1.4.2 日野川・足羽川沿いの古墳

 足羽川沿いの福井市足羽山上に築かれた足羽山古墳群は、前方後円墳1基と円墳32基からなり、4世紀後葉から5世紀後葉にかけて造営されたもので、三角縁神獣鏡・貝釧・碧玉製品など畿内色の濃い遺物を出土している。
 朝日町経ヶ塚古墳、鯖江市今北山古墳などの前方後円墳は、4世紀後葉から5世紀初頭にかけて築造されたもので、武生・鯖江盆地の首長の墓と考えられている。
 鯖江市にある王山古墳群は、弥生時代から古墳時代中期にかけての墳墓群であり、総数49基からなり墓制が弥生から古墳時代へと連続する珍しい遺跡である。そのうち、弥生後期の周濠がめぐらされた方形台状墓が4基、古墳前期の方墳が4基存在している。これらからは、鉄剣・鉄鏃や玉類のほか、墓前祭祀に用いた土器などが出土している。
 九頭竜川、足羽川沿いの大型古墳の被葬者は、笏谷石でできた舟型石棺に安置されている。

1 手操ヶ城山古墳 2 空から見た松岡・丸岡の古墳群 3 六呂瀬山3号墳
4 泰遠寺山古墳 5 石舟山古墳 6 二本松山古墳
乃木山古墳(松岡町)
乃木山古墳(松岡町)
空から見た松岡・丸岡の古墳群
空から見た松岡・丸岡の古墳群
六呂瀬山古墳(丸岡町)
六呂瀬山古墳(丸岡町)
春日山古墳の舟形石棺(松岡町)
春日山古墳の舟形石棺(松岡町)
水切古墳(福井市水切町) 副葬品(天神山古墳)
副葬品(天神山古墳)
水切古墳(福井市水切町)
図1.4.1 福井平野の主要古墳と関連遺跡(※継体大王と振媛−越国の物語−p23)

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