九頭竜川流域誌


4.2.3 道路と交通事情

 大正8年(1919)4月、「道路法」が制定され、翌年4月より施行されたことによって、敦賀郡愛発村刀根から敦賀町、武生町、鯖江町、福井市、丸岡町を経て坂井郡坪江村牛の谷(丸岡町坪江)から石川県大聖寺町に至る道路が国道12号となった。福井市内の氷川町四ツ辻より幸橋を通って佐佳枝上町四ツ辻に至る路線が国道となり、それまでの氷川町・藤島神社間、九十九橋・福井市道路元標間は、それぞれ市道および県道となった。また、これまで国道であった南条郡栃ノ木峠〜常久間は県道となった。
 福井県の諸車の保有台数状況は、荷車が大正中期から昭和初期まで約27,000台、荷積用馬車は大正14年(1925)の1,242台をピークに急減し、自転車が大正7年(1918)に約8,570台から同11年(1922)には約23,700台と急増した。自動車は、同7年に乗用車5台が同15年(1926)に200台と増えている。このように、道路整備や近代化の進展とともに、自動車の保有を促すとともに、自転車保有台数を激増することとなった。

(※福井県史 通史編5 近現代一 p.972〜973)


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