九頭竜川流域誌


3.7 地域の祖神

(1) じじぐれ祭り
 美山町河内の住吉神社では、5月5日に春祭りが行われる。シバ御輿を担ぎ「千代千代の花の都の若ご前 お手に手をこめ山それそわか」と歌いながら、通りを練り歩く。
 シバ御輿は杉の丸太棒の井桁に、ブナやシデ、ネソの若枝をグンドフジ(山葡萄)のつるで固く結んで作られた御輿である。足羽川流域の開拓初期の住民が古来から伝えてきた尊い神事である。御輿の渡御が終わると村の中央で豊作を祈って盆踊りの輪ができる。
(2) 睦月神事
 清水町大森の睦月神事は、田遊び系の神事芸能として広く知られている。地元ではナリワイと呼んでいる。かつては、旧暦1月14日に奉納されていたが、現在は2月14日に行われる。もともとは、田作り・養蚕・五穀成就の祭礼であった。


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