九頭竜川流域誌


1. “崩れ川”を治める
1.1 概要

 古くから開かれた福井平野などは、九頭竜川、日野川、足羽川の清流と豊かな水量とによって豊饒な広い土地が生まれ、人々にとって恵み豊かな生活の場となっていた。しかし、九頭竜川は、古くは“崩れ川”と呼ばれていたごとく、ひとたび大雨ともなれば氾濫し、平野や盆地一面を大海と化した。そのため、人々は豊かで安心できる生活を望むために、水を効率良く利用する一方で、絶えず川を治める努力を怠りなく続けることが必要であった。九頭竜川・日野川・足羽川の越前三大河川をはじめとする川と人々との関わりは、治水と利水とが一体となったものであり、その歴史をひもとき理解することから始める。
 そのためには、まず川の名前の由来を知ることが大切である。


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