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工事にあたって、堤防の拡幅に要する用地としては、約4万m2の土地が必要であり、日野川の浚渫土約120万m3を客土するためには、運搬距離等から川より1km以内の耕地に運び込む必要がある。 このような状況に対応して、昭和30年(1955)10月には県議会において決議がなされるなど、再改修の要望が高まった。 そこで、県および関係市町村が熱心に国に働きかけ、従来の計画高水流量を改定して、昭和31年度より建設省直轄工事として、九頭竜川再改修工事に着手した。 地元では、永年の治水問題を解決する工事であるため、土地提供や客土の協力をおしまなかった。そして、昭和31年に国費3,000万円の支出が認められたのを契機に、日野川下流4km区間の右岸堤防の腹付け工事が着手され、河道浚渫工事などが進められた。
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