九頭竜川流域誌


1. 概要

 古代から人間は、川や湖の畔などに集まり、たえず水と密着し、文明を生み育んできた。
九頭竜川流域においても、多くの縄文・弥生遺跡あるいは継体天皇の伝説からも、九頭竜川の大いなる恵みにより、古代から人が住み、生活が営まれ、風土に調和した越前文化が築かれてきたことが分かる。また、万葉の歌人にも「み雪降る越」と詠われたように、越前地方は全国屈指の豪雪地帯であるとともに、年間降水量が2,000〜3,000mmと全国的にみても多いという自然条件から、水資源が豊かで水の利用度の高い地域である。なかでも、越前の山々から九頭竜川本川、日野川、足羽川などが運んできた土砂が堆積して形成した低平な沖積平野では、豊富な水を利用しての稲作農業が早くから発達してきた。



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