九頭竜川流域誌


5.3 水の発電利用

  福井県の嶺北地方を貫流する九頭竜川は、県東部奥越の山地の本支流の豊かな水を集めて日本海に注ぐが、この九頭竜川の源にあたる奥越山地は、降水量が多い県最大の電源地帯である。明治32年(1899)足羽川上流に80kwの水力発電所が京都電灯会社によって発電を開始したのが、福井県の電気事業の始まりであり、水の発電利用のさきがけである。
 その後も小規模な発電利用はなされたが、大正12年(1923)に約20m3/sの水を使って大野市西勝原に20,800kwの水路式発電所ができ、九頭竜川電源開発が本格的なものとなった。



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