九頭竜川流域誌


4.1 概要
真名川ダム
真名川ダム

 真名川ダム計画時点では、昭和40年(1965)9月の奥越豪雨による出水を契機に、真名川にダムを建設し、九頭竜ダムなどのダム群による洪水調節とあわせて、中角地点の基本高水流量6,400m3/sを計画高水流量3,800m3/sに低減する計画を策定した。
 真名川ダムのダム形式は、岩盤調査結果などからアーチ式と重力式について検討され、岩盤強度が確保された上で本体コンクリート量が約半分程度で済み、工事費も重力式ダムより約15%節減されるほか、工期も約1ヵ年短縮が可能であることなどを総合的に評価してアーチ式に決定された。
 真名川ダムは、昭和42年(1967)6月1日に建設省近畿地方建設局真名川ダム工事事務所を開設して工事用道路工事に着手し、総工事費約355億円で昭和54年(1979)3月に完成した。そして、真名川ダムは同年4月6日から、新設された建設省近畿地方建設局九頭竜川ダム統合管理事務所において、九頭竜ダムと合せて直轄管理されるようになった。
 なお、真名川ダムは、福井県大野市下若生子に位置している。



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