九頭竜川流域誌


5. その他の水資源開発計画
5.1 概要

 昭和32年(1957)から同34年(1959)にかけては、九頭竜川流域の各河川でダム計画が多く持ち上がった。昭和32年には、志津川(丹生郡清水町滝波)に発電ダム建設の陳情運動が起こり、池田町では足羽川志津原上流の鯉ヶ谷にダム建設を求めて足羽川ダム建設既成同盟会が結成された。また、福井県は竹田川上流でダム建設のための調査に着手し、昭和33年(1958)には滝波川上流の勝山市北谷町小原にダムを建設して発電事業を行う計画が持ち上がり、同35年(1960)には県営発電計画へと発展していき、同40年(1965)に砂防と発電を目的とした小原ダムを完成させた。
 また、福井県は日野川総合開発事業の一環として、南条郡今庄町の日野川上流広野に治水、灌漑・工業用水のための多目的ダム建設計画を立て、昭和51年(1976)に広野ダムを完成させた。さらに、竹田川総合開発事業として治水、灌漑・上水道用水、発電を目的とした龍ケ鼻ダムが平成元年(1989)3月に完成した。



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