九頭竜川流域誌


4.10 天王川

(1) 流域の概要
  天王川は、丹生山地の武生市千合谷町地先の山地に源を発し、山間部を縫って北流し、織田町と宮崎村の境で織田川を合わせ、国成川を合流後北東に流れを変え、金屋で左支川越知川を合流し、徳万橋付近で平地河川となり北東に流れて、和田川を合わせ日野川に合流する。流域面積は157.46km2、流域の約83%が山地であり、流路延長が27.5kmである。
天王川下流部(清水山付近) 天王川中流部(天王川橋付近)
天王川下流部(清水山付近) 天王川中流部(天王川橋付近)
図4.1.22天王川流域図
(2) 治水計画の概要
  天王川は、昭和35年から42年の間に、田中地係より徳万橋までの区間の堤防を嵩上げし、水衝部に護岸を施工している。
  しかし、下流部の疎通能力は300m3/s程度あり、これを1時間当たりの降雨量で評価すると約34mmであり、超過確率約1/3年と他流域と比較しても非常に低い。そこで、基本計画として超過確率1/50年、暫定計画として1/10年で改修計画を立てることとなった。
  改修区間は、日野川合流点から山付けとなる徳万橋までの5.3kmを全体計画とし、そのうち第一期改修区間として日野川合流点から市姫橋までの3.35kmとした。

図4.1.23天王川計画高水流量配分図


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