九頭竜川流域誌


4.17 馬渡川

(1) 流域の概要
  馬渡川は、福井市の北部に位置し、九頭竜川左岸17.0km付近に合流する流域面積4.5km2の市街地を貫流する小河川である。
(2) 治水計画の概要
  馬渡川は、芝原用水の末端に位置し、元来灌漑排水路としての役割を果たしてきた。しかし、近年の土地区画整理事業などによる排水路の改良、および市街地拡大に伴う浸透域の減少と自然の遊水地効果を持つ田畑の減少などにより、洪水ピーク流量が増大している。同時に、豪雨時には疎通能力不足や九頭竜川高水位時の水位上昇に伴う排水阻害などによって、床上浸水などの被害が発生している。
  こういったことから馬渡川は、九頭竜川合流点より2,100m区間を対象に、都市小河川として昭和59年度より改修に着手することとなった。
  なお、事業の推進を図るため福井市において平成4年度から、土地区画整理事業とタイアップした都市基盤河川としての整備も進めることとなり、昭和63年度に全体認可を受け平成12年度までに延長2.1kmのうち450m区間完了すべく実施している。
  確率規模は超過確率1/20年(1/50年)、時間雨量55mm(62.7mm)、計画高水流量35m3/s(40m3/s)である。なお(  )内値は、遊水地設置後である。

馬渡川(黒丸新橋より下流) 馬渡川(京福鉄道橋より下流)
馬渡川(黒丸新橋より下流) 馬渡川(京福鉄道橋より下流)


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