九頭竜川流域誌


4.3 一乗谷川

(1) 流域の概要
  一乗谷川は、殿上山(標高683m)に源を発し、一乗滝を経て西流し、西新町付近で鹿俣川を合わせ、一乗谷を北北東に流れて安波賀町にて足羽川に合流する谷底平野を流れる河川である。一乗谷川流域は、福井市東南部に位置し、かつて朝倉氏が100余年にわたって拠点とした居城があった所であり、朝倉遺跡とあわせて城下町の一部が復原され、戦国時代が彷彿させられる地域である。
図4.1.10 一乗谷川流域図
図4.1.10 一乗谷川流域図
(2) 治水計画の概要
  一乗谷川は、昭和28年、39年、43年、54年と相次いで水害に見舞われ、河川改修による抜本的な対策が求められていた。特に、足羽川合流点より上城戸橋までの2.3km区間については、地域住民の生命財産を守るための治水対策と合わせて、国指定の特別史跡である朝倉氏遺跡といった国家的財産をも水害から守り、さらに歴史環境にも配慮した河川改修が必要となった。
  そこで、時間雨量50mmに対応できるよう、計画流量180m3/sとして、足羽川合流点より上流2.3km区間を対象に改修を進めることとなった。昭和63年度より、「一乗谷川ふるさとの川整備事業」とあわせて、河川改修を実施している。


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