九頭竜川流域誌


4.5 狐川

(1) 流域の概要
  狐川流域は、福井市の南西部に位置し、東西約7km、南北約2kmの矩形に近い平坦地である。流域面積は14.6km2である。狐川は、羽水高校辺りから西流し市内排水路を集めて、八幡山の南方を通って運動公園のある所で北流し、高塚町で旧足羽川に入り角折町で日野川に合流する流路延長約8.9kmの一級河川である。
  この地域は低湿地であったが、昭和43年(1968)に福井で開催された国民体育大会のための総合運動公園建設を契機に開発が進み、現在では福井市南部の中核を形成している。
図4.1.13狐川流域図
(2) 治水計画の概要
  狐川は、もともと足羽川に合流していたが、昭和38年(1963)に竣工した足羽川付替によって旧足羽川を狐川の最下流部の河道として流路延長を行い、日野川に合流する現在の姿となった。
  昭和39年度には、流域の市街化に対処するため中小河川改修事業に着手し、4km区間の河道改修を実施するとともに、日野川合流点に5m3/s×3台のポンプを据え付けた排水機場を設置した。
  その後、宅地開発および都市下水路の整備が進み、下流部と中・上流部とで治水安全度が大きく差異が生じてきたため、整備水準を同一とすることを前提として、中小河川の当面の目標である1時間50mm(超過確率1/12年に相当)の降雨による出水にも耐え得る河道となるよう改修を進めることとなった。全体計画は、図4.1.14のとおりである。
図4.1.14狐川計画高水流量配分図
狐川中流部(運動公園付近) 狐川下流部(高塚町付近)
狐川中流部(運動公園付近) 狐川下流部(高塚町付近)


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