九頭竜川流域誌


3. 福井県の砂防事業
3.1 概要

  福井県の砂防事業は、明治27年(1894)に大野市佐開地係にある真名川支川の鬼谷川において、石積堰堤3基を県費により築造したことに始まる。
  そして、明治30年(1897)3月30日に砂防法が公布施行され、福井県においても明治32年(1899)に鬼谷川ほか大飯町川上地係の2ヵ所が砂防指定地となり、国庫補助を得て本格的な砂防工事に着手した。
  その後、砂防事業の重要性が認識されるようになり、年々事業量も増加し、平成9年度において砂防ダム1,644基、流路工242kmが整備されている。
  九頭竜川流域における福井県の砂防指定地等の状況は、次のとおりである。


表4.2.2 福井県の砂防指定地等の状況 (平成11年3月31日現在)
土木事
務所
区分
砂防指定地 地すべり防止区域 急傾斜地崩壊危険区域 備考
箇所数 面積(ha) 渓流数 箇所数 面積(ha) 箇所数 面積(ha)  
福井 126 935.89 114 6 81.40 86 146.38  
三国 17 206.33 14 - - 23 19.10  
大野 228 3,770.24 79 1 28.40 7 18.19  
勝山 88 1,045.89 60 1 45.23 14 25.43  
鯖江 49 237.07 42 4 33.80 42 61.99  
武生 199 2,594.26 175 2 57.84 42 81.53 河野村含む
今立 174 1,088.14 173 2 44.73 59 77.21  
朝日 83 544.38 70 4 50.49 78 183.67 越前町、
越廼村含む
964 10,422.20 727 20 341.89 351 613.50  

図4.2.4九頭竜川流域に関わる土木事務所別砂防指定地等の数
  九頭竜川流域内で福井県が実施している砂防区域には、土石流危険区域渓流1,037渓流、地すべり危険箇所98ヵ所、急傾斜地崩壊危険箇所544ヵ所、雪崩危険箇所592ヵ所あり、土砂災害の危険をはらんだ地域となっている。 

表4.2.3 土木事務所管内の危険箇所数 (平成11年3月31日)
区分/土木事務所 福井 三国 大野 勝山 鯖江 武生 今立 朝日
土石流危険渓流 322 39 67 111 75 178 118 127 1,037
地すべり危険箇所 33 2 20 19 6 9 5 4 98
急傾斜地崩壊危険箇所 162 42 9 19 82 68 99 63 544
雪崩危険箇所 211 29 41 41 80 90 28 19 592
図4.2.5土木事務所別土砂災害・雪崩危険箇所等の数


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