2.4 九頭竜ダム周辺環境整備事業

(1) 概要
  九頭竜ダム周辺には、白山国立公園、奥越高原県立自然公園等があり、ダムや貯水池を四季を通じて訪れる人たちが多い。また、九頭竜ダム(ロックフィルダム)のほか、近くには真名川ダム(アーチ式ダム)、笹生川ダム(重力式ダム)など多種多様なダムがあり、ダム見学を兼ねた学習の場として利用されている。
  九頭竜ダムは、貯水池面積890ha、湖岸延長53km有している。この広大な水と緑を活かして、よりすばらしい環境の創出を図るため、法面整備や緑化対策を進めるものである。すでに、ダムサイトに位置している和泉村を中心に、国民休養地整備事業および特定山村新興対策パイロット事業により、九頭竜国民休暇地が整備されている。
  これら利用者の安全対策、河川敷地の適正管理のため、ダム周辺環境整備事業を実施している。
(2) 事業計画
  九頭竜ダム湖周辺整備事業は、基本的な整備方針に基づいて、各地区に特徴を持たせて計画的に実施することとなり、昭和59年(1984)度に着工、平成7年(1995)度に完成した。
  地区別の整備方針は、表4.3.3に示すとおりである。また、各地区の整備状況は、図4.3.7のとおりである。
表4.3.3 地区別の整備方針
地区名 整備テーマ 整備方針
長野地区 PR広場
管理事務所前の国道沿い広場に公衆便所、ベンチ、案内板を設置し、植樹の整備を行った。
駐車施設および防護策の設置。
全体のPR地区とする。水飲場・便所・植栽の整備。
野尻地区 展望と活動
広場
運動広場や芝生広場の整備。
護岸緑化のための法枠整備。
九頭竜ダムを展望しつつ散策できる散策路の整備。
便所・水飲場・四阿(あずまや)・遊歩道・植栽の整備。
下半原地区 観桜広場
湖周辺に植えられている桜を見る花見広場の整備。
キャンプのための水飲場の整備。
便所・四阿(あずまや)・案内板・散歩道・植栽の整備。
上半原地区 遊水広場
オートキャンプができる広場、人工池・人工水路の整備、キャンプの水飲場の整備。
遊歩道・四阿(あずまや)・便所・植栽の整備。
川へ降りる階段の整備。
長野地区 野尻地区
長野地区 野尻地区
九頭竜湖
下半原地区 上半原地区 上半原地区
下半原地区 上半原地区 上半原地区
図4.3.7 地区別整備状況


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