九頭竜川流域誌


3.5 水防訓練

 国や県、市町村は、水害を受けないように治水工事を続けているが、水害をなくすることは地形や地質などの自然条件、気象条件、さらには予算の制約などから非常に困難である。そこで、昔から自衛のために村落などの単位による自主防災組織があり、組織的な水防活動が行われてきた。
 現在では、洪水または高潮に際し水災害を警戒し、防御し、これによる被害を軽減し、公共の安全を保持する目的で「水防法」がある。市町村は水防管理団体、または市町村の水防団が中心となって、住民の生命と財産を守るために、水防活動を行っている。水防活動を強化するためには、住民の理解と協力が必要である。
 水防団は毎年1回水防演習を行い、いざというときに備えている。
 九頭竜川流域では、昭和63年(1988)5月に建設省、福井県、福井市をはじめとする流域24市町村が、九頭竜川右岸福井市上森田地先の高水敷において合同で水防演習を行った。これ以後、建設省近畿地方建設局管内では2年に1回、水防月間にあたる5月に、府県単位で合同の水防演習を実施するようになった。


月の輪工
月の輪工
月の輪工の説明図
シートの張り工 わく入れ工
シート張り工 わく入れ工


九頭竜川流域誌メニューへ
第1章メニューへ
戻る次へ
TOPに戻る

Copyright (c) 国土交通省近畿地方整備局 福井工事事務所 2001 All Rights Reserved.