九頭竜川流域誌


1. 概要

  河川空間は、かつては舟運や船遊びの場などに利用されていた。現在は、低水路の幅が広くなり水深の維持が難しくなったことや、陸上交通機関の発達などによって、昔のような利用がされなくなっている。
 しかし、河川空間は水と緑、鳥類や昆虫類、魚類、そして四季の草花が生育する自然豊かで、多様な生物が生息する空間であるとともに、多くの人々の憩いとやすらぎの場として利用されている。
 なかでも河川の高水敷は、大雨が降り水位が高くなったときに、水が流れるところであるが、四季の草花が咲き、野鳥や昆虫などの生息地でもあり、都市の中にある公園には見られない空間的広さと豊かな自然を持っているところである。最近は、自然にふれながら遊ぶことができるように、公園や散策路、スポーツ広場としての整備が進められている。また、都市近郊の高水敷は、地震や火災のときの避難場所としての利用も考えられている。



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