九頭竜川流域誌


2. 水辺利用

 九頭竜川は、清らかな水が豊富な上に瀬と淵がうまく存在しており、アユ釣りの河川として全国に知られており、シーズンになると太公望で賑わう。
  九頭竜川には、福井市の九頭竜川天池河川公園、九頭竜川緑地、中藤河川公園、明新河川公園をはじめ、三国町の運動場、坂井町の九頭竜グランド、松岡町の九頭竜川河川敷公園と九頭竜川桜づつみ公園などがある。また、日野川には福井市の日野川桜づつみ公園や南条町のレインボーパーク南条などがあり、地域の人々をはじめ多くの人々のレクリェーションの場として利用されている。
  九頭竜川における河川空間利用実態調査によると、平成5年度の年間河川空間利用者総数は約400千人、平成9年度は約520千人であり、平成5年度に比べて約1.3倍と大きく増加している。平成9年度の空間利用を利用形態別にみると、散策等が46%、次にアユ釣りが約43%となっている。
  九頭竜川では、かつての舟下りを現代風にアレンジした松岡町の九頭竜いかだ流しや、伝統行事である永平寺町の灯籠流し、勝山町の左義長などが行われている。
  また、九頭竜川・足羽川・日野川・狐川の堤防を結んだ永平寺福井自転車歩行者専用道が整備されている。このサイクリングコースは、福井運動公園〜狐川右岸〜日野川右岸〜九頭竜川左岸〜五松橋歩道橋〜九頭竜川右岸〜鳴鹿橋歩道橋〜大本山永平寺に至る約35kmである。浄法寺山や白山、九頭竜川などの流れや田園風景、そして町並みなどを見ながらサイクリングやジョギングを楽しめるコースである。


図5.2.1河川公園等の位置図
図5.2.2永平寺福井自転車歩行者専用道

九頭竜川でのアユつり 流れに沿って、長く続くサイクリングロード
九頭竜川でのアユつり 流れに沿って、長く続くサイクリングロード
九頭竜川いかだ流し 江戸時代の筏流しのようす(※福井市郷土資料館)
九頭竜川いかだ流し 江戸時代の筏流しのようす
(※福井市郷土資料館)


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