九頭竜川流域誌


2.3 市町村による整備

(1) 天池河川公園
  九頭竜川右岸に位置する九頭竜川天池河川公園は、九頭竜川が有する自然環境を生かし、かつその中に調和のとれた広域的なレクリェーション需要に対処するため、昭和60年度より建設省福井工事事務所の協力を得て、福井市が7ヵ年計画で面的整備を進めたものである。この河川公園は、昭和61年(1986)に開園したが、平成10年(1998)12月現在、全体面積が5.5haあり、次の施設を有している。
ゲートボール場:5面 ソフトボールグランド:2面
テニスコート:3面 サッカー場:1面  エスキーテニスコート:3面
芝生広場、遊戯広場、多目的広場、バーベキュー広場
ジョギングコース:面積4,540m2
九頭竜川天池河川公園
九頭竜川天池河川公園

(2) 九頭竜川緑地公園
  九頭竜川緑地公園は、九頭竜川右岸の上森田地先において昭和63年(1988)5月に「九頭竜川水系水防演習」を実施したとき、建設省において高水敷整備を実施したので、この跡地約4.7haを福井市が平成元年(1989)に運動広場として占用許可を受けたが、その後天池河川公園と一体的に整備を図ることとなり、平成4年2月に緑地公園として開園したものである。
  九頭竜川緑地公園の約1.0km下流にはスポーツが楽しめる天池河川公園があり、ここでは九頭竜川の豊かな自然にふれあえるよう、次のような施設整備がなされている。
芝生広場: 3ヵ所 18,660m2
バトミントン等の軽スポーツが行える広場である。
休憩広場: 5,840m2
芝生広場内に組合せブロック舗装による休憩所を設け、擬木ベンチを配置してあり、休養空間としての広場である。
多目的広場: 7,300m2
全面を良質土舗装とし、広場内には擬木ベンチを配置した休憩コーナーを設け、各種イベントが行える広場である。
マレット
ゴルフ広場:
8,940m2
9ホールのマレットゴルフ場があり、市民が軽スポーツを楽しめる広場である。
駐車場: 1,620m2
52台収容できる。
(3) 中藤河川公園
  中藤河川公園は、九頭竜川左岸の舟橋新町地先に位置し、福井市の河川公園として平成5年3月に約2.3haが整備されたものである。この公園内には、凧揚げや鬼ごっこ、ラジコンなど子供たちが自由に遊べる自由広場、スポーツやサイクリングの合間に休養できる芝生広場、テニスコートや300mトラック、エスキーテニスコート、ジョギングコースといった運動施設、自然散策が楽しめる園路、約125台収容可能な公園利用者のための駐車場が整備されている。
重なる山並みが望め、清流のそばのテニスコート
重なる山並みが望め、清流のそばのテニスコート

(4) 明新河川公園
  明新河川公園は、九頭竜川左岸の明新地区の中角橋から京福電鉄九頭竜川橋までの区間に、お花畑と緑地広場、そして園路のある河川公園である。
  当該地区は、福井都市計画北部第七土地区画整理事業で市街地開発が進められており、今後住宅地として利用される区域に接している。
  整備内容は、次のとおりである。
お花畑:3ヵ所 6,410m2
緑地広場:2ヵ所 4,960m2
遊歩道:676m
(5) 足羽川緑地公園整備事業
  福井市は、足羽川の足羽橋よりJR北陸本線橋梁までの区間を対象に、昭和60年(1985)度から平成9年(1997)度の間で、芝生広場(13.0ha)や園路(延長4.0km)など13.9haを整備し、平成3年(1991)度からは、さらにスポーツレクリェーションの場として有効利用を高めるため、芝生広場(2.5ha)、園路(延長3.0km)の整備を進めている。

足羽川緑地公園
足羽川緑地公園

(6) レインボーパーク南条
  南条町を流れる日野川の高水敷には、町民をはじめ多くの人たちが開放された広大な空間で水と緑と太陽に親しみ、「ふれあい」と「いこい」、そして「文化」の拠点としての河川公園「レインボーパーク南条」が整備されている。
  この河川公園は、地域総合整備事業などで平成元年(1989)から同5年(1993)にかけてと、平成7年(1995)から同9年(1997)にかけて整備された。生産量日本一の花ハスをタイルでデザインしたシンボル広場や遊具広場、バーベキュ広場、ゲートボール場など子供たちから若者、お年寄りまで、そして家族でさまざまな遊びが堪能できる。
  なお、護岸工事は福井県事業として武生土木事務所が実施した。
 1) 南条コミュニティパーク(日野川右岸)
事業実施年度 平成元年〜3年
総面積 37,000m2(延長600m)
主な施設 手形広場、多目的スポーツ広場(150m/周)、ローラースケート場(100m/周)、マレットゴルフコース(38ホール)、シンボル広場(花はすをタイルでデザイン)、遊びの海、バーベキュー舎
 2) 条リバーパーク(日野川左岸)
事業実施年度 平成4年〜5年
総面積 11,000m2
主な施設 橋梁「日野の渡り」(橋長92m、有効幅1.5m)
パターゴルフコース(9ホール)、ゲートボール場(8面)
「日野の渡り」の橋は、渡ろうとすると「エーデルワイス」「赤とんぼ」などの曲が自動的に電子音で流れる。また、戦国武将のかぶとをイメージしたユニークなデザインとなっている。
 3) レインボーパーク南条
事業実施年度 平成7年〜9年
総面積 86,000m2
主な施設 バスケットコート(1面)、フリースローコート(2面)、芝生広場、魚取り池、遊び池、駐車場(60台)、
水とふれあう機会を増やすために、自然と人工美の調和のとれた修景池 を整備している。また、若者が楽しめるスリーオンスリーなどのバスケット競技が行える施設がある。

レインボーパーク南条
レインボーパーク南条
(7) 麻那姫湖青少年旅行村(秋の里)
  
麻那姫湖青少年旅行村(秋の里)
真名川ダムの建設によって誕生した湖は麻那姫湖と呼ばれ、その周辺は奥越高原県立自然公園となっている。ダム湖畔には「春の里」、「夏の里」、そして「秋の里」と名付けられた公園整備がなされている。その中核を成すのが、麻那姫湖青少年旅行村の秋の里である。
  「秋の里」の地は、昭和40年9月の奥越豪雨によって壊滅的な被害を受けた大野郡西谷村の跡地であり、多くの人たちが利用できる麻那姫湖青少年旅行村(中島公園)として、大野市が公園整備を行ったものである。
 麻那姫湖青少年旅行村には、敷地面積18.5haの中に多目的グランド、芝生広場、屋外ステージ、キャンプ場、バンガロー(8棟)やテントサイト(20基)、バーベキュー炉(15基)、炊事舎(3棟)などの施設があり、雄大な自然のなかでさまざまな遊びが楽しめるため、年間約5万人を超える利用者がある。


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