東はりま加古川水の新百景

冊子番号1


さんかそんいせき(きねんひ)
三ケ村井堰(記念碑)
■河川名
加古川
■所在地
黒田庄町 船町
■参考文献 「加古川の流れ」姫路工事事務所
町提供資料(黒田庄町史)


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
加古川の利水の歴史が刻まれた井堰と碑。




JR加古川線「船町口」下車徒歩15分
中国自動車道「滝野社」ICから国道175号北へ30分
概要
「三ヶ村井堰」は町の北端、旧佐治川(加古川)と篠山川の合流点のすぐ下流にある井堰で、潅漑を目的として築かれたものです。永徳3年(1383)に常堰として認められた古い歴史を持ちます。
この井堰は寛文13年(1673)に大改修されて、船町、田高、石原の三ヶ村を潤す大規模で本格的な井堰となりました。また、この井堰が加古川舟運の妨げとなったことから紛争を引き起こし、明治以降に至るまでながく続いたといわれます。昭和15年(1940)には近代的な井堰改修に着手、たびたびの危機を乗り越えて同18年(1943)に完成され、その竣工を記念した碑が川の西岸を少し奥に入ったところに建てられています。これには当時の状況等も記され、川からの恵み、川との戦いの歴史が刻まれています。
なお現在の井堰は「西部井堰」と名称が変更され、平成2年(1990)に着工し同4年(1992)10月に完成。前記の三ケ村に西沢、大伏が加入し、五ケ村を潤しています。
また、この完成を記念した碑が三ケ村記念碑に隣接して建立されています。


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