東はりま加古川水の新百景

冊子番号18


はたせわたしあと
畑瀬渡し跡
■河川名
加古川
■所在地
黒田庄町 津万井
■参考文献 「東播磨研究 加古川流域の渡し場・渡し舟」   東播磨地域調査学会
町提供資料


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
加古川の渡し場跡。




JR加古川線「黒田庄」下車徒歩20分
中国自動車道「滝野社」ICから国道175号北へ20分
神姫バス「畑瀬橋」下車
概要
「畑瀬渡し」は現在の畑瀬橋のすぐ南にあった人渡し(一岸出船)です。
同じ黒田庄村域内を渡したもので、津万井の対岸には現在の福知山市から高砂・加古川に到る道があり、この道路までだったと思われます。“渡し船”は船頭が、竹竿を繰り、出水時を除く一年中、運航していました。
運航時間は夜明けから日没まで、客が集まり次第、随時出していたといいます。渡しの所要時間は普通20分程度で、場合によっては自転車も乗せましたが、通常は人のみでした。畑瀬渡しは明治44年(1911)の畑瀬橋架橋によっていったん廃止されました。しかし、その後も畑瀬橋はたびたび洪水により落橋し、その度に“渡し”が復活したようですが、昭和10年(1935)以降において渡しが行われた記録はありません。
なお、現在西岸に残る民地が渡し船への乗り場であったと思われますが、東岸は昭和7年(1932)以降の河川改修の際に河原に整備され、はっきりしません。
また、渡しに使われた船は現在、加古川東岸の大歳神社の境内の倉庫に残っています。



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