東はりま加古川水の新百景

冊子番号23


ちゅうざえもんきねんひ
忠左衛門記念碑
■河川名
加古川
■所在地
西脇市 坂本
■参考文献 「兵庫のふるさと散歩 東播編」兵庫県
監修/石田 善人
発行/21世紀ひょうご創造協会
「西脇あれこれ」西脇市


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
加古川の治水開発にかかわった重要人物の記念碑。




コミュニティバス「西林寺前」下車徒歩4分
概要
西林寺の阿弥陀堂近くに、大洪水で決壊した津万井堰の復旧工事の陣頭に立ち、難事業を完成させた笹倉忠左衛門の記念碑があります。
文政3年(1820)の大洪水で津万井堰が決壊したとき、寺内村の庄屋笹倉忠左衛門は、恒久的安全をはかるため、亀ノ甲型による新しい石積工法を工夫しました。これは、石を亀甲型に組み合わせ、その上に土俵を積み重ねて井堰を仕上げる工法で、これならば大洪水で上層部の土俵が流失しても亀甲組の基礎は残るので、直ちに復旧工事が可能です。また、多額の工事費用の調達にも尽力し、井堰は文政5年(1822)に無事完成しました。
忠左衛門は嘉永4年(1851)に71歳で永眠、その11年後に農民たちがその労をねぎらい、記念碑を西林寺に建てました。しかし、長い年月の間に文字が磨滅したため、大正13年(1924)に再建されています。
なお、記念碑がある西林寺は、県指定文化財の十一面観音や唐子ツバキの他、高浜虚子をはじめとする多くの句碑があり、句碑の寺としても有名です。



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