東はりま加古川水の新百景

冊子番号34


おちばしみず
落葉清水
■河川名
杉原川多田川
■所在地
加美町 的場
■参考文献 「播磨国風土記」播磨学研究所
監修/上田 正昭 発行者/山崎 修
発行/神戸新聞総合出版センター
「兵庫のふるさと散歩」
発行/21世紀ひょうご創造協会


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
神に捧げるお酒をつくるのに用いたという神聖な清水。




神姫バス「寺内」下車南西へ300m
概要
「落葉清水」は、加美町的場の荒田神社近くに住む姥【うば】神(年老いた女神)が、落葉清水と称する神の泉から水を汲んでは、それで麹【こうじ】をこしらえたという言い伝えを持ちます。
麹をつくるというのは、甘酒をつくることであり、そうして作られた甘酒は、神立道(こだちみち)を通って神に捧げおまつりしていたそうです。
なお、この姥神は、目が一つしかない皇子の奥さんで、メヒトツノミコトの家内と呼ばれていたとも伝えます。
また、荒田神社は、天平勝宝元年(749)5月7日、この地方に大雨があって田畑すべてが流失したため、村人が神の助けを願って祠を建てたのが始まりと伝え、今もこの土地を神立(こだち)と呼んでいます。


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