東はりま加古川水の新百景

冊子番号50


たきのふなざあと
滝野船座跡
■河川名
加古川
■所在地
滝野町 上滝野
■参考文献 「加古川舟運の研究」
加古川流域滝野歴史民俗資料館
著者/吉田 省三
発行/藤崎 正弘
「兵庫歴史散歩」兵庫歴史教育者協議会


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
加古川舟運繁栄時の船座跡。




JR加古川線「滝」下車徒歩5分
神姫バス「滝野」下車徒歩5分
神姫バス「滝」下車
概要
「滝野船座」は、現在の加古川右岸・上滝野に置かれていた加古川舟運の実質的な起点です。
“船座”は加古川(当時の田高川・滝野川)を上下する高瀬舟を領主にかわって取り締まったもので、積荷を規制し通行税を徴収するために置かれた役所です。
この「滝野河岸」は、滝野以北の田高川の船荷を滝野以南の滝野川の高瀬舟に積み替える中継地で、座の浜と呼ばれた場所には船座役所とともに荷宿(倉庫)が立ち並んでいました。
滝野船座が支配した河岸は、天保9年(1838)の文書によると上滝野・新町から大門までの“東西九ケ村”とあり、その河岸を拾ってみると上滝野、新町、北野、下滝野、西垂、河高、安取、野村、小部野、上田、大門の計11ケ所になります。滝野以南の舟を管轄する船座の座元には、開削に功のあった阿江家が当たり、これらの河岸の船問屋(船持)から五分一銀を取り立てました。
現在は、闘龍灘の右岸下手の広場に座の浜と呼ばれる船座跡が残っています。


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