東はりま加古川水の新百景

冊子番号64


しもぎしふなつきばあと
下来住船着き場跡
■河川名
加古川
■所在地
小野市 下来住町
■参考文献 「加古川舟運の研究」
加古川流域滝野歴史民俗資料館
著者/吉田 省三
発行/藤崎 正弘


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
加古川舟運繁栄時の船着き場跡。




JR加古川線「小野町」下車北東300m
概要
「下来住船着き場」は、そろばんのモニュメントで知られる大住橋のすぐ下手にあった“船着き場”です。
ここは、来住(きすみ)の来住野(きしの)と呼ばれて、昔からその眺望のすばらしさで知られていた村でした。近くには夫婦岩(みようといわ)が優美な姿を見せ、陸の方にも山林の美しいたたずまいが見られました。魚類もゆたかで、鮎などもふんだんにとれていました。
今の橋はやや北へ寄っていますが、水のよどんだ、素晴しい船着場でした。岸には船頭宿や倉庫、また、上流から下ってきた筏をさばく材木商もあったといいます。
なお、夫婦岩がある岩の根の西側の狭いすそを川が曲がって流れていたため、上流から来た舟は、ここで難儀したといいます。このような難所は川筋にいくつかあり、しばしば事故がおこったようです。



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