東はりま加古川水の新百景

冊子番号68


おにおいおどり(ちょうこうじ)
鬼追踊(朝光寺)
■河川名
千鳥川鹿野川
■所在地
社町 畑
■参考文献 「国宝・朝光寺」社町


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
五穀豊穣を祈る伝統神事。




神姫バス「上久米朝光寺口」下車徒歩50分
中国自動車道「滝野社」ICから北東12km
概要
「鬼追踊」は、国宝朝光寺で毎年5月5日に行われる五穀豊穣と無病息災を祈る踊りです。
踊りの構成は翁1名と鬼方4名で、松明を持った翁の踊りから始まり、松明の赤面鬼、斧の青面鬼、太刀の黒面鬼、錫杖の鬼面鬼と順に踊って最後は鬼が一団となって群舞するというもの。単調な鐘の拍子に乗り、大きく跳躍したり、採物を振るなどの所作を繰り返し、祈りを捧げます。踊りの由来は明らかではありませんが、採物の太刀、錫杖の年記銘から、室町期にその起源が求められます。
なお、踊りが奉納される朝光寺の本堂は方7間の堂々たる建造物で、応永20年(1413)に建立されたと伝えられており、内部は密教寺院本堂の典型を示しています。多少の後補はありますが、室町初期の折衷様式の典型的な遺構として貴重です。なお、昭和10年(1935)から12年(1937)にかけて解体修理が行われました。昭和29年(1954)3月20日に国宝に指定され、本堂のほかに鐘楼が重要文化財に指定されています。また、正面参道の南を西に流れる鹿野川には、「つくばねの滝」がかかっています。


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