東はりま加古川水の新百景

冊子番号73


あきつひゃっこくおどり(すみよしじんじゃ)
秋津百石踊り(住吉神社)
■河川名
東条川鴨川
■所在地
東条町 秋津
■参考文献 「秋津百石踊」百石踊保存会
町提供資料


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
五穀豊穣を祈る伝統神事。




中国自動車道「ひょうご東条」ICから車で10分
概要
「秋津百石踊り」は、長い間雨が降らないとき、東条町住吉神社の境内で奉納される雨乞い神事です。
この踊りが誕生したのは、室町時代から桃山時代の頃といわれ、昭和51年(1976)に県の重要無形民俗文化財に指定されました。
記録によると、享保17年(1732)から昭和14年(1939)までに11回踊ったとあります。室町小唄ふうの歌詞と音頭にあわせて踊り、はじめに能狂言調の問答口上がある古式踊りは、1回奉納するのに米百石がいるといわれるほど多くの経費がかかったことから、大正13年(1924)奉納以来、各地区でいつのまにか姿を消してしまいました。しかし西戸地区だけは「秋津百石踊り保存会」を結成し、伝統を受け継いでいます。
踊りは、心棒打ちの4人を中心に、太鼓打ち、かっこ打ち、花笠、地歌、踊り子など総勢25人が、太鼓やはやしに合わせて華やかに舞う風流なもの。
なお、平成6年(1994)には加東郡の水がめといわれる「東条湖(鴨川ダム)」の貯水量が底をついたため、55年ぶりに雨乞神事が奉納されました。


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