東はりま加古川水の新百景

冊子番号77


てらいせき
寺井堰
■河川名
東条川、加古川
■所在地
小野市 古川町
■参考文献 「おの文化財マップ」小野市教育委員会
市提供資料
「播磨国現況調査報告書・・・」


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
加古川の利水の歴史が刻まれた井堰。




神姫バス「古川」下車西300m
概要
寺井堰は、東条川と加古川の合流地点の少し上手にあった井堰で、現在は古川橋の下手に移されています。
この井堰は、鎌倉時代に浄土寺を建立した重源上人が、寺領である「大部荘」(おおべのしょう)の用水を確保するために構築したという伝承が残されています。その起源は定かではありませんが、珍しい構造をもっていたといいます。河合中町にあった蓬莱野(ほうらいの)で芝を刈り、それを土俵に詰めて横に並べて堰をつくって加古川を堰止め、その水を一旦東条川へ入れ、井溝(ゆみぞ)と呼ばれる水路で送っていました。
この水は、高田、敷地、住永、王子、葉多、久茂、片山町まで送られ、今も用水として活用されています。



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