東はりま加古川水の新百景

冊子番号78


じんじまい(かみかもがわすみよしじんじゃ)
神事舞(上鴨川住吉神社)
■河川名
東条川神山川
■所在地
社町 上鴨川
■参考文献 「日本の川 加古川」
建設省近畿地方建設局姫路工事事務所
久下 隆史
「上鴨川住吉神社神事舞」社町


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
五穀豊穣を祈る伝統神事。




神姫バス「住吉神社前」下車
中国自動車道「滝野社」ICから北東14km
概要
「神事舞」は、毎年10月4・5日に、五穀豊穰・無病息災を祈って上鴨川住吉神社で奉納されます。これは民俗芸能の宝庫とされる加古川流域での代表的な神事です。
神事舞は厳格な世襲的宮座制度に支えられ、7世紀の永きにわたって毎年欠かすことなく伝えられてきました。10月4日の宵祭りから始まり、竜王の舞、田楽系の芸能に続いて猿楽系の芸能が奉納されます。これら数々の神事芸能は中世の香りを色濃く残し、その遺風から芸能成立のプロセスや系譜を探るうえで、貴重な行事となっています。
なお、昭和52年(1977)5月17日に、神事舞としては兵庫県下ではじめて国の重要無形民俗文化財に指定されました。
また、神事舞が奉納される上鴨川住吉神社は、棟木銘によると本殿が正和5年(1316)に創建、その後永享6年(1434)に建て替えられたとあります。昭和35年(1960)に国の重要文化財に指定され、室町時代中期建築物の特徴をよく今に伝えています。


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