東はりま加古川水の新百景

冊子番号83


しゅぞうまいきねんひ
酒造米記念碑
■河川名
美嚢川
■所在地
吉川町 長谷
■参考文献 「吉川町勢要覧」吉川町
「山田錦物語」吉川町
町提供資料


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
加古川の豊かな水が育んだ酒米の記念碑。




神姫バス「長谷」下車北へ10分
概要
吉川町長谷に建てられた「酒造米記念碑」は、吉川町独特の酒米生産組織の歴史を物語っている碑です。
吉川町で生産される酒米“山田錦”は、酒米の王様と呼ばれる米で、全国で酒米好適米と認定された約30品種のうちの一つです。
加古川の豊かな水が育んだ“山田錦”は、その風味はまた格別ですが、育成が難しく災害から守り育てるのが並大抵の苦労でなかったということも加味され、幻の酒米として珍重されてきました。
“山田錦”の発祥については諸説あります。
吉川町の特徴である村米制度とは、酒米生産者と酒造業者とが契約を交わし良質の酒米を取引する仕組みのことで、その制度のもとで吉川町と神戸の灘五郷の間で戦前、自由売買のもとに取り交わされました。この結びつきのおかげで、300年の伝統を誇る灘の酒の繁栄があるとさえいわれています。


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