東はりま加古川水の新百景

冊子番号84


ちちのみず
乳の水
■河川名
万願寺川下里川
■所在地
加西市 谷町
■参考文献 「播磨の伝説」玉岡松一郎
「兵庫県むかしむかし」兵庫県老人会連合会


写真



川、水との関わり(アピールポイント、その他)
歴史的な言い伝えが残る湧水。




神姫バス(大貫経由)「谷」下車徒歩10分
概要
「乳の水」は、加西市谷町の八幡神社の麓に湧出する井戸のことです。夜中に真っ白い乳のようになり、朝になれば周りの石に乳のようなものがついているので、こう呼ばれるようになりました。これは、暫くすると澄んだ水となるといいます。
母乳不足の女性が、この水を持ち帰りご飯を炊いて食すると必ず母乳が出るようになったので、遠近よりこの霊水を慕って訪れると昔から言い伝えています。
また、神功皇后が当時の朝鮮半島と仲たがいの最中に皇子を産み、御子を加古川の氷丘に置いておいたところ、八幡さんの使いの鳩が口に水を含んで飛んでき皇子に飲ませて養ったといいます。鳩は八幡神社の守り神の使いで、その水を含んだという水は、この乳の水だったそうです。
なお、この地区では二軒ずつが一年交代で、1月13日の祭礼に村の人を集め、餅をついて祭りをしています。


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