多自然型川づくり事例集


より豊かな河川環境に向けて
多自然型川づくりとは?
川の個性を活かす工夫
工法の実例
工法の実例1
工法の実例2
工法の実例3
工法の実例4
生態系を守る
未来に向けた河川環境
みんなの声を聞かせて
未来に向けた河川環境
■河川と地域は、昔から深い関係にあります。
 川はまるで生き物のように、天候(てんこう)や周囲の環境の変化に影響を受けながら、流れの速度や道筋を変え、さまざまな生物の生命を育んでいきます。人は古来から、この川の恵みを利用し、さらに洪水の脅威(きょうい)から生活を守るための働きかけをしてきました。その結果、それぞれの流域独特の文化や産業が生まれてきたのです。川はまた、街並みや地域の景観の形成にも重要な役割を果たし、人にやすらぎや潤(うるお)いを与える空間としても親しまれてきました。
■地域の人が参加できる川づくりが、これからの課題です。
 このように、川は本来、地域の暮らしに欠かせない空間であり、地域の人々のものであったと言えます。川の健やかな流れ、豊かな自然を守るためには、もう一度、川と人とのふれあいを見直していくことが必要です。多自然型川づくりは、風土に根差し、地域文化を支えるものとして、本来の川が持つ多様で豊かな自然環境を保全し、創出し、再生する川づくりをしていこうというものであり、その点からも、計画の段階から地域の人々が参加し、互いの智恵を出し合っていくことが重要であると言えます。
かっぱくんと考える