国道29号の概要

一般国道29号は、姫路市と鳥取市を結ぶ全長約118kmの路線であり、当事務所では、このうち国道2号太子竜野バイパスから分岐する姫路市太市中から鳥取県境に至る延長約69kmの改築・管理を担当しています。

当路線は、古くは、“因幡街道”と呼ばれ、3市1町を通過しており、昭和42年には一次改築が完了しました。このうち波賀町域は急峻な山岳地を通過していることから道路の屈曲が多く急勾配になっているため冬季には積雪による交通障害が起きやすいなど、その改善とともに姫路市域では増大する交通需要に対応するための道路整備が要請されており、これらの改築と安全な交通を確保するための維持管理を進めています。

国道29号の整備状況は、波賀町防災事業の一環として道路交通の安全性の向上を図るため屈曲部を迂回する橋梁の架替え工事による線形改良や法面崩落危険個所の防災工事を昭和49年度から進めており、平成12年度末までに兵坂トンネル関連を含む延長約7kmの改良が完成しています。 また、姫路市域のバイパス事業区間では、一般国道2号と山陽自動車道を南北に連結する姫路西バイパスが平成8年12月に全線供用しました。現在、姫路北バイパスの整備を推進しているところです。 また、沿道には宍粟市一宮町・波賀町内において3箇所の「道の駅」が整備されています。

このほか、宍粟市波賀町域では、約15kmが異常気象時の通行規制区間及び、約20kmが積雪寒冷特別地域に指定されています。